【処女喪失・撮影】嫌と言えない遥が、カタログ撮影の代役で初めてを撮られる:vol.4(夜のスタジオ)

daiyaku シリーズのアイキャッチ 職場・OL

▶ 名前変換:入力フォームを開く






【処女喪失・撮影】嫌と言えない遥が、カタログ撮影の代役で初めてを撮られる:vol.4(夜のスタジオ)

湊は、夜の八時にスタジオを開けておくと言った。来なくてもいい。来たら、仕事ではない写真を撮らせてほしい。午後の撮影は、三上たちが見ている中で、何事もなかったように進んだ。遥は言われたとおりにポーズを取りながら、ずっと時計を気にしていた。

午後の撮影のあいだ、三上たちは何も気づいていないようだった。昼休みに何があったのか、誰も知らない。遥は黒い背景の前で、モデルの代わりに淡々とポーズを取り続けた。湊も、仕事の声で指示を出すだけだった。二人だけが知っている秘密が、照明の熱の中でずっと息をしていた。

退社してから八時までの時間を、遥は駅前のカフェで潰した。冷めたカフェラテを前に、何度も帰ろうと思った。行かなくてもいい、と湊は言った。行かなければ、明日からまた、何も起こらない毎日に戻る。それでいいはずだった。けれど、時計の針が七時半を過ぎたとき、遥は席を立っていた。

夜八時、遥はスタジオの重い扉を押した。昼間の照明はほとんど落とされ、天井から一灯だけ、柔らかな光が背景紙を照らしていた。その横に、湊が座っていた。来ましたね、と彼は言った。驚いた様子はなかった。

昼間あれほど人の気配に満ちていたスタジオが、今は嘘のように静かだった。機材のケースが壁際に並び、ケーブルが床の上で黒い蛇のように丸まっている。遥のパンプスの音だけが、高い天井に反響した。一灯の光の輪の中だけが、別の世界のように明るかった。

「……来ちゃいました」

湊は立ち上がり、カメラを手に取った。今から撮るのは、僕の作品です、と彼は言った。カタログには使わない。誰にも見せない。撮ったデータは、全部あなたに渡す。それから、最初に一つだけ、頼みがあります。

湊は少しだけ間を置いた。最初の頼みは、断ってください。何を頼んでも、一度だけ、嫌ですと言ってみてください。練習です。遥は戸惑った。嫌です、という言葉を、最後に口にしたのはいつだっただろう。

断る練習。遥はその言葉を、胸の中でもう一度繰り返した。自分がそれを本気で必要としていることに、改めて気づかされた。二十三年間、一度もちゃんと練習してこなかったこと。誰も教えてくれなかったこと。それを、この人は撮影の前にわざわざ確かめようとしている。

湊が言った。そのブラウスのまま、床に寝転んでもらえますか。遥は口を開いた。喉が、いつものように固まりかけた。はい、と言いそうになるのを、遥は唇を噛んで止めた。それから、震える声で言った。

「……嫌、です」

湊は、分かりました、とだけ言った。それだけだった。怒らない。ため息もつかない。何も変わらない。遥は、自分の膝ががくがくと震えているのに気づいた。たった三文字が、こんなに怖くて、こんなに軽かった。

入社してから二年、一度も言えなかった言葉だった。三上の前で言えていたら、と遥は思った。けれど、今はそれを考えたくなかった。言えた。この人の前で、ちゃんと言えた。その事実だけを、胸の中で何度も確かめた。

湊は、本当に何事もなかったように照明の位置を直していた。嫌と言われたことを、少しも気にしていない。その背中を見ているうちに、遥の膝の震えはゆっくりと収まっていった。断っても、世界は終わらない。そんな当たり前のことを、遥は今夜初めて身体で知った。

じゃあ、次は本当の頼みです、と湊は言った。昼と同じレースを、着てもらえますか。遥は胸の中を確かめた。嫌ではなかった。今度の、はい、は、喉に引っかからずに出てきた。遥は更衣室で白いレースを身に着け、背景紙の前に立った。

シャッターが鳴った。昼間よりも、ずっとゆっくりとしたリズムだった。湊は一枚撮るごとに、次はどうしたいか、と遥に聞いた。立つか、座るか。こちらを見るか、目を伏せるか。遥は一つずつ、自分で選んだ。選ぶたびに、身体の下腹の内側が重く熱を帯びなっていった。

立つことを選ぶと、湊は少し低い位置からレンズを向けた。座ることを選ぶと、遥と同じ目の高さまで膝を折った。目を伏せることを選ぶと、まつ毛の影が頬に落ちるまで、じっと待ってからシャッターを切った。遥の選んだことを、湊は一つも粗末に扱わなかった。

選ぶたびに、レースの内側で熱が少しずつ溜まっていった。誰にも命令されていないのに、身体だけが勝手に先へ進もうとしている。遥は膝を抱える腕に力を込めた。湿り始めた布の感触が、自分の選んできたものの重さを、はっきりと教えていた。

座った姿勢で何枚か撮ったあと、湊が言った。次は、何でもいい。あなたが撮ってほしいものを。遥は背景紙の上で膝を抱えたまま、しばらく黙っていた。撮ってほしいもの。そんなことを考えたのは、生まれて初めてだった。

撮ってほしいもの、と遥は口の中で繰り返した。顔か、手か、脚か。それとも、昼間にレンズを向けられた、あの場所か。考えるほどに、答えは一つの方向へ寄っていった。遥はその答えから目を逸らそうとして、逸らせなかった。

遥は、背中に手を回した。ブラのホックに、指がかかる。湊は何も言わなかった。止めもしないし、促しもしない。遥は息を詰め、ホックを外した。肩紐が滑り落ち、白いレースが膝の上に落ちた。照明の下で、胸が初めて誰かの目に晒された。

カシャ、と一度だけシャッターが鳴った。それから、湊はカメラを下ろした。遥の顔を、まっすぐに見ていた。脚の間では、レースのショーツがまた湿り始めていた。遥は胸を隠さずに、湊を見返した。次に何を頼むのかは、もう自分で分かっていた。

胸の先に、スタジオの冷えた空気が触れた。照明の熱と冷たい空気が、交互に肌を撫でていく。先端がきゅっと縮み、固く尖っていくのが自分でも分かった。それを、湊が見ている。遥は胸を隠そうとする手を、膝の上で握りしめた。

外したブラを床へ置くと、冷えた空気が乳房を包み、固くなった先端だけが照明を受けた。湊はカメラを構えたまま一歩近づく。レンズの円が胸元を塞ぐほど大きく見え、遥は腕で隠す代わりに、肩を後ろへ引いた。羞恥で頬が熱いのに、乳首は見られるほど鋭く張った。

シャッターが鳴る直前、湊の指が鎖骨の下へ触れ、胸の向きをわずかに変えた。撮影のための接触なのに、指先の熱は乳房の奥まで届く。遥は逃げなかった。下着一枚の腰には期待の震えが走り、脚の間では濡れた熱がいっそう重くなった。

この物語の目次へ戻る

ここまで読んでくれてありがとう

選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。

📖 嫌と言えない遥が、カタログ撮影の代役で初めてを撮られるの全ルート↻ 最初から読み直す🏠 他の物語を探す

コメント