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【処女喪失・羞恥】会社のパソコンの閲覧履歴を見られた、うぶなOL・遥:END(自分で選んだ初めて)
久住がベッドの上に仰向けになった。壁一面の本棚を背に、細い胸が静かに上下している。遥はその横に膝をついたまま、しばらく動けなかった。自分で上になると言ったのに、いざとなると、どこに手を置けばいいのかさえ分からなかった。
跨いでみてください、と久住が言った。遥はおずおずと片脚を上げ、久住の腰をまたいだ。膝立ちになると、真下に、避妊具に包まれたものがまっすぐこちらを向いていた。遥は唾を飲み込んだ。これを、自分の手で。
久住の両手が、遥の腰にそっと添えられた。支えるだけです、と久住は言った。どこまで下ろすかは、遥さんが決める。痛ければ止まればいいし、止まったままでもいい。遥は頷き、久住の胸に両手をついた。手のひらの下で、久住の心臓が速く打っていた。
「……いきます」
片手を後ろへ回して、熱いものをそっと握った。入り口に当てる。それだけで、太ももががくがくと震えた。遥は息を止め、ほんの少しだけ腰を下げた。先が、入り口をこじ開けるように押してくる。思っていたよりずっと太かった。遥はとっさに腰を引いてしまった。
慌てなくていい、と久住が下から言った。遥はもう一度、先を入り口に合わせた。今度は息を吐きながら、ゆっくり腰を沈めてみる。少しだけ、入った。入り口がいっぱいに広げられ、突っ張るような感覚がした。遥は唇を結び、そのままの高さで腰を止めた。
「ここで、ちょっとだけ、待ってもらえますか」
もちろん、と久住は答えた。遥は久住の胸に手をついたまま、浅い呼吸を繰り返した。先だけが、自分の中にある。腰をかすかに揺らすと、広げられた縁がこすれて、ぴりぴりとした感覚が広がった。痛いのか、気持ちいいのか、まだ自分でも分からなかった。
久住の手が、遥の腰から脇腹をなぞり上げ、胸を包んだ。尖った先を親指の腹で撫でられ、遥は思わずのけぞった。反った拍子に、腰がわずかに沈んだ。そのぶんだけ、久住が奥へ入り込んでくる。遥は小さく声を上げた。今度は、痛みのほうが勝っていた。
久住は手を止め、下から遥の顔を見上げた。止めてとも、続けてとも言わなかった。決めるのはあなたです、と目だけが言っていた。遥は、長く息を吐き出した。小説の女の人は、いつも男に導かれていた。自分で決める場面は、一度も読んだことがなかった。
自分で決めるのは、こんなに難しいのかと思った。これ以上沈めたら、もっと痛むかもしれない。けれど、ここで止めたら、ずっとこの手前にいることになる。遥は久住の胸についた手に力を込め、目を閉じて、腰を沈めた。
途中で、奥のほうで何かが裂けるような痛みが走った。遥の喉から、短い悲鳴が漏れる。それでも、遥は腰を浮かせなかった。自分の重さを預けるようにして、ゆっくりと最後まで腰を下ろした。お尻が、久住の腰にぺたりと着いた。
「入った……自分で、全部……」
息が震えていた。下腹の奥まで、久住の熱でぎっしり満たされていた。そっと手を当てると、その下に久住がいるのが分かる気がした。遥は目を開けた。真下から、久住が見上げていた。すごいです、と小さな声が言った。
その短い言葉を聞いたとたん、遥の視界がにじんだ。痛みのせいの涙ではなかった。誰にも教わらずに、自分で決めて、自分でできたからだった。久住の手が伸びてきて、遥の頬の涙を指で拭った。キーボードを叩く、細い指だった。遥はその手を、自分の手で包んだ。
遥は久住の上で、じっと呼吸だけを繰り返した。動けなかった。ずきずきとした痛みが、少しずつ薄まっていく。そのかわりに、下腹の底から、ぬるい湯のような熱がゆっくりと満ちてきた。遥はおそるおそる、膝に力を入れて腰を持ち上げてみた。
中が擦れて、遥の口から声が漏れた。痛みとは違う声だった。もう一度、ゆっくり腰を下ろす。奥に当たる。今度は、背筋をなぞるように甘い震えが這い上がってきた。遥は久住の顔を見た。久住も、遥の顔だけを見ていた。
「……動いて、みます」
遥は久住の胸に手をついたまま、ぎこちなく腰を上下させ始めた。浅すぎたり、深すぎたりした。けれど、少しずつ、どう動けばいいのかが分かってきた。浅いところより、奥まで沈めたときのほうが、身体の芯が痺れる。
奥に届くたび、喉の奥から勝手に声がこぼれた。本棚に囲まれた部屋に、遥の声が響いた。昼休みに膝を閉じて、息を殺していたときとは、まるで違う声だった。その声に背中を押されるように、腰の動きは少しずつ大きくなっていった。
久住の手が、遥の腰を掴んだ。引っぱるのではなく、遥が上下するリズムに手を添えているだけだった。遥が腰を下ろすのに合わせて、久住がほんの少しだけ下から突き上げた。さっきより、もっと深いところに当たる。遥の背中が大きく弓なりに反った。
「そこ……っ、久住さん、今の、そこ……」
ここですか、と久住が言い、同じ場所をもう一度下から押し上げた。遥の膝が震え、上半身が前に崩れそうになる。久住の手が遥の両手を取り、指を絡めて支えた。指を絡めたまま、遥はなおも腰を上下させた。
上にいるのは自分なのに、何もかも下から見上げられていた。揺れる胸も、崩れていく顔も、繋がっている場所も。真下から、何一つ隠せずに。恥ずかしかった。けれど、恥ずかしいと思うほど、中が久住をきつく締めつけた。久住が息を詰め、その顔が遥をさらに煽った。
やがて、身体の底から抗えないものが込み上げてきた。止められなかった。止めたくなかった。遥は久住の手を強く握り、腰を深く沈めたまま、全身を震わせた。大きな波が、つま先から頭のてっぺんまで駆け抜けていく。遥は顎を上げ、本棚の上の天井へ向かって声を伸ばした。
中が何度も強く収縮し、久住を締めつけた。久住の腰が跳ね、遥を下から深く突き上げたまま止まった。奥で、久住のものが何度も大きく脈打つのが伝わってきた。久住が低く呻き、遥の名前を呼んだ。
遥は力が抜けて、久住の胸の上に倒れ込んだ。汗ばんだ肌同士が貼りつく。耳を当てると、久住の心臓がものすごい速さで鳴っていた。いつも黙ってプリンターを直していた人の心臓だった。その鼓動を速めているのは、ほかの誰でもなく自分だった。
「……私、自分で、できました」
久住の胸に頬をつけたまま言うと、久住の手が遥の髪をゆっくり撫でた。できましたね、と短く答える。それから、少し間を置いて、どの小説よりよかったです、と付け足した。遥は久住の胸に顔を埋めたまま、声を出さずに笑った。
久住の上から降りると、シーツに点のような赤がにじんでいた。遥はそれを、しばらく見つめていた。一か月前、昼休みの経理課で、一人で文字を追いかけていた自分。文字の中しか知らなかった頃の自分には、もう戻れなかった。
帰り際、久住は玄関で、一冊の文庫本を遥に渡した。本棚から抜いた、古い恋愛小説だった。会社で読むなら、こっちにしてください、と言う。遥は表紙を見て笑った。月曜の昼休み、遥はおにぎりの横にその文庫本を置き、パソコンの電源は入れずにページを開いた。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。



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