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【処女喪失・羞恥】トイレの声を用務員に聞かれた、うぶな女子大生・遥:END(畳の上の初めて)
「顔を、見ていてください」
遥がそう言うと、岩城は少し驚いたように目を細めた。それから、遥の顔の両側に手をつき、上から覆いかぶさるように身体を寄せた。スタンドの光が、岩城の肩越しに遥の顔を照らす。今度は、表情までよく見えた。
岩城の目は、思っていたよりずっと優しかった。眉間に皺を寄せて、遥の顔を確かめるように見下ろしている。怖いか、と聞かれる。遥は首を振った。怖くないと言えば嘘になる。けれど、この目に見られているなら、大丈夫だと思えた。
岩城が、遥の額に唇を当てた。それから、瞼に、頬に、唇に。一つずつ、確かめるようにキスを落としていく。そのたびに、遥の身体から力が抜けていった。先端は、まだ入り口に当てられたままだった。熱が、そこからじわじわと伝わってきた。
「岩城さんの顔、初めてちゃんと見ました」
思わずそう言うと、岩城は苦笑した。見ても面白い顔じゃない、と言う。遥は首を振った。面白いとか、そういうことではなかった。この人が、自分を見ている。その顔を、ちゃんと覚えておきたかった。
岩城の手が、遥の胸を包んだ。先端を指で転がされ、遥は小さく声を漏らした。顔を見られながら声を出すのは、背中を向けているときより、ずっと恥ずかしかった。思わず顔を背けると、岩城の手が遥の顎にそっと触れた。
こっちを見ていろと言ったのはお前だ、と岩城は言った。遥は、真っ赤な顔のまま岩城を見上げた。その瞬間、胸の先端を摘まれ、遥の顔がくしゃりと歪んだ。それを、岩城は全部見ていた。見られている。顔も、声も、全部。
脚の間から、また新しい蜜が溢れ出すのが分かった。入り口に当てられた先端が、ぬるりと滑る。ほんの少しだけ、中へ沈みかけた。遥の内側が、驚いたようにきゅっと縮んだ。岩城は、それ以上は押し込まなかった。
「……今、ちょっとだけ、入りかけました」
分かってる、と岩城は言った。お前の顔に全部出てる。遥は恥ずかしさのあまり、両手で顔を覆おうとした。けれど、その手を岩城に優しく掴まれ、布団の上に押さえられた。指と指が絡む。大きくて、ざらざらした手だった。
手を繋いだまま、岩城がもう一度遥の顔を見下ろした。どうする、と静かに聞かれる。このまま俺が上からいくか。それとも、自分で決めながらいくか。初めてなら、自分で加減できるほうが楽かもしれん。遥は岩城の手を握り返し、少しだけ考えた。
天井の木目が、スタンドの光でぼんやりと見えた。古い用務員室の、低い天井だった。この部屋で、この人に。遥は、岩城の目をまっすぐ見上げた。見下ろされたまま、全部預けてしまいたい。そう思う気持ちと、自分で確かめたい気持ちが、胸の中で揺れていた。
▶ 別の道へ飛ぶなら
→ 「自分で、乗ってみます」
(このまま読み進めてもOK)
「このまま、上から」
遥がそう言うと、岩城は頷き、繋いだ手に力を込めた。指と指が絡んだまま、遥の手は布団の上に押さえられている。岩城の顔が、すぐ上にあった。見下ろされている。逃げられない。逃げたくなかった。
先端が、入り口をゆっくりと押し広げ始めた。指とはまるで違う圧迫感だった。遥の息が止まる。岩城も動きを止めた。息をしろ、と低い声が言った。遥は言われるまま、細く長く息を吐いた。吐くたびに、先端がほんの少しずつ沈んでいった。
途中で、引きつれるような痛みが走った。遥の顔が歪む。岩城はすぐに止まった。痛いか、と聞かれ、遥は正直に頷いた。痛かった。けれど、やめてほしいとは思わなかった。この痛みも、ちゃんと覚えておきたかった。
「……大丈夫です。ゆっくり、来てください」
岩城は遥の額に唇を当て、それからまた、ゆっくりと腰を進めた。急がなかった。遥の表情を見ながら、少し進んでは止まり、遥が息を吐くのを待ってまた進む。そのたびに、遥の内側が少しずつ押し広げられていった。
どのくらい時間がかかったのか、分からなかった。気がつくと、岩城の腰が遥の脚の付け根にぴたりと重なっていた。全部、入った。遥は信じられない思いで、自分の下腹部を見下ろした。お腹の奥まで、熱いものでいっぱいだった。
「入って、る……全部……」
全部だ、と岩城が言った。低い声の端が、かすかに揺れていた。遥が見上げると、岩城の額から汗が一粒落ちて、遥の頬に当たった。この人も、こんなに必死だったのだと思った。遥は繋いだ手を、ぎゅっと握り返した。
岩城はしばらく動かなかった。遥の中が、入ってきたものの形に慣れるのを待っていた。じんじんとした痛みが、少しずつ鈍くなっていく。代わりに、奥のほうから、じわりと熱いものが広がり始めた。遥は小さく息を漏らした。
それに気づいたのか、岩城がほんの少しだけ腰を引いた。中が擦られ、遥の喉から声が漏れた。痛みではなかった。もう一度、ゆっくりと奥まで沈められる。今度ははっきりと、甘い痺れが背中を駆け上がった。
岩城は、遥の顔を見下ろしたまま、ゆっくりと動き始めた。一突きごとに、遥の表情を確かめている。遥が眉を寄せると止まり、声が甘くなると少しだけ深くなる。顔を見ていてくれと頼んだのは自分だった。その意味が、今になって分かった。
見られていると、隠せなかった。痛みも、気持ちよさも、全部顔に出てしまう。それを見て、岩城が動きを変える。言葉にしなくても、伝わっていた。遥の内側が、岩城のものをきゅっと締めつけた。岩城が低く呻いた。
「岩城さん……あ、奥、なんか……っ」
奥を突かれるたびに、身体の芯がしびれた。指では届かなかった場所だった。遥は岩城の手を握りしめ、脚を岩城の腰に絡めた。もっと、と思った。もっと奥まで。岩城の動きが、少しずつ深く、速くなっていった。
やがて、遥の奥で何かがせり上がってきた。トイレでも、指でも、知らなかった大きな波だった。遥は岩城の目を見つめたまま、その波に呑まれた。内側が強く収縮し、岩城のものを何度も締めつける。岩城が遥の名前を呼び、深く沈めたまま動きを止めた。中で、岩城のものが何度も強く跳ねた。
岩城はそのまま、遥の上に重なって荒い息をついた。汗ばんだ胸と胸が貼りつく。遥は岩城の背中に腕を回した。広い背中だった。あの日、廊下の突き当たりで見た背中だった。今、それを自分の腕で抱いている。
しばらくして岩城が身体を離すと、布団の白い布に、小さな赤い染みがついていた。遥はそれを見て、少しだけ泣きそうになった。悲しかったのではなかった。ちゃんと、終わったのだと思った。二十一年間の、何も知らなかった自分が。
岩城は黙って遥の身体をタオルで拭き、毛布をかけた。それから、湯沸かしポットで茶を淹れた。遥は毛布にくるまったまま、湯呑みを受け取った。最初にこの部屋に来た日と、同じお茶だった。同じ湯呑みだった。
「……明日から、また他人ですよね」
約束だからな、と岩城は言った。それから少し間を置いて、付け足した。この部屋の中では、そうじゃなくてもいい。遥は湯呑みに口をつけたまま、小さく笑った。四階のトイレには、もう行かなくていい。行きたくなったら、一階の裏に来ればいい。
翌週の水曜、三限の空きコマに、遥は図書館棟の一階の裏へ向かった。用務員室の扉を叩く前に、廊下の窓に映る自分の顔を見た。もう、耳まで赤くはなかった。ほんの少しだけ、頬が赤いだけだった。遥は、扉を二回叩いた。
ここまで読んでくれてありがとう
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