【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:END(夜景の前の初めて)

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【処女喪失】弱みを知られた上司に、二十七歳の初めてを教わる遥:END(夜景の前の初めて)

桐生の両手が、遥の腰を後ろから掴んだ。息を吐け、と低い声がうなじにかかった。遥はガラスに手をついたまま、窓の外の夜景を見つめて、長く息を吐いた。肺の空気がなくなったところで、入口の先端に、じわりと重みがかかった。

ガラスに映る自分の顔が、ぎゅっと歪んだ。入口が、丸い先端に押し広げられていく。二週間、三本の指で慣らされたはずの場所が、それでも限界まで引き伸ばされていった。焼けつくような熱さが、脚の間から腰へと駆け上がった。遥の爪が、ガラスの表面をかすかに引っ掻いた。

「っ……あ、おおき……」

先端の一番太いところが、入口の輪をくぐった。とろりと濡れた音を立てて、先端が中へ沈んだ。遥の膝が崩れかけ、ガラスについた手が下へ滑った。桐生の腕が遥の腰を抱え、支えた。入ったぞ、と耳元で言われた。まだ、先だけだ。

ガラスの中の女が、口を半開きにして震えていた。その向こうで、向かいのビルの明かりがいくつも瞬いていた。さっき灯ったばかりの窓に、人影はなかった。けれど、誰もいないと分かっても、遥はその窓から目を離せなかった。

桐生が、少しずつ腰を進めた。後ろからの角度で、中の前側の壁が擦られていく。三本の指で何度も撫でられた場所を、今度はもっと太いもので、もっと深く。遥はガラスに額を押しつけ、熱い息を吐いた。ガラスが白く曇り、夜景がぼやけた。

そして、先端が奥の何かに当たって止まった。遥の背中がびくりと強張った。二週間、部長室の机の上で、毎晩のように指先で触れられてきた場所。まだ誰も越えていない最後の壁が、今、桐生のものの先にあった。

桐生は動かなかった。遥の首筋に唇を当てたまま、遥の答えを待っていた。遥は、ガラスの中の自分を見た。それから、ガラスの外に視線を移した。二十階から見下ろす、数え切れない明かり。この窓を選んだのは、遥自身だった。

遥は、ガラスについた手を、少しだけ下へずらした。それから、自分から腰を、わずかに後ろへ突き出した。桐生の腰に、自分の尻を押しつけるように。言葉にはしなかった。けれど、桐生にはそれで十分だった。

桐生の腰が、ぐっと前へ出た。奥の壁が、ぷつりと破れた。熱い針で刺されたような痛みが、下腹に広がった。遥は声を上げ、ガラスに額を打ちつけそうになった。桐生の手が、とっさに遥の額とガラスの間に差し込まれた。次の瞬間、桐生の腰が、遥の尻にぴたりと重なっていた。

「……はいっ、た……全部……」

ガラスの中で、女が泣いていた。目から涙がこぼれ、桐生の手のひらを濡らしていた。痛かった。けれど、泣いているのは痛みのせいだけではなかった。二十七年間、どうしても越えられなかったものを、今、夜景の前で越えた。その実感が、涙になって溢れていた。

桐生は動かずに、遥の背中を抱きしめていた。額に添えた手はそのままに、もう片方の腕で、遥の腰をしっかりと抱えている。奥まで埋まったものが、規則正しく脈を打っていた。その脈に合わせて、遥の中も、勝手に締まっては緩んだ。

遥は、ガラスの向こうの明かりを見ていた。痛みが、少しずつ鈍くなっていく。代わりに、身体の奥を隙間なく満たされている重さが、はっきりと感じられるようになった。ガラスに映る自分の顔から、苦しそうな皺が少しずつ消えていった。

動くぞ、と桐生が言った。遥が頷くと、桐生はゆっくりと腰を引き、またゆっくりと沈めた。内側の壁が引きずられ、遥は喉を詰まらせた。痛みの残りと、それとは違う熱が、同時に背筋を駆け上がった。ガラスが、また白く曇った。

繰り返されるうちに、痛みは薄紙をはがすように遠のいた。後ろから突かれるたびに、遥の胸がガラスに押しつけられ、離れる。冷たいガラスと、背中に重なる熱い胸。その間で揉みくちゃにされながら、遥の口からは、甘く濁った声が漏れ始めていた。

「部長、窓、見えちゃう……私、こんな……っ」

見せてやれ、と桐生が言った。腰の動きが、少しずつ深くなっていく。片手が前に回り、遥の突起を探り当てた。背後からの深い律動に、指先の小さな円が重なった。遥の膝ががくがくと震え、ガラスについた手のひらが汗で滑った。

向かいのビルの窓に、また人影が見えた。遥はその人影を見つめたまま、頂上へ押し上げられた。誰かの目に映っているのかもしれない。見られていないかもしれない。分からないまま、遥はガラスに胸を押しつけ、男の人を初めて中に受け入れたまま、夜景の前でイった。

中で、桐生のものを何度も締めつけていた。遥の締めつけに、桐生の呼吸が乱れた。遥の腰を両手で掴み直し、何度か深く突き上げる。ガラスが、遥の身体ごと小さく揺れた。最後の一突きのあと、桐生は遥の奥に押しつけたまま身を震わせた。薄い膜の向こうで、熱が何度も弾けた。

二人は、窓の前で重なったまま、しばらく動かなかった。ガラスの曇りが、少しずつ晴れていった。夜景が、また鮮やかに戻ってくる。向かいのビルの人影は、いつの間にか消えていた。最初から、こちらを見てなどいなかったのだろう。

桐生がゆっくりと腰を引いた。遥の脚の間から、わずかに赤の混じったものが太ももを伝った。桐生はバスローブを拾って遥の肩にかけ、それから床に膝をついて、遥の太ももを丁寧に拭った。遥はガラスにもたれたまま、その頭を見下ろしていた。

ガラスには、遥の手のひらの跡と、胸を押しつけた跡が、白く残っていた。遥はそれを指でなぞった。明日の朝、ホテルの清掃の人がこれを拭き取る。誰も、ここで何があったのかを知らない。知っているのは、この窓と、桐生と、自分だけだった。

翌朝、新幹線の窓際の席で、遥はぼんやりと流れていく景色を見ていた。隣の席で、桐生はいつものように新聞を広げていた。遥は窓ガラスに、そっと手のひらを当てた。ひやりと冷たかった。昨夜と同じ冷たさだった。

遥は手のひらをガラスに当てたまま、隣の桐生に気づかれないように、小さく息を吐いた。窓が、ほんの少しだけ白く曇った。その曇りの向こうに、遥は昨夜の夜景を見ていた。次の出張は、来月だった。

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