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【強制絶頂】イッたら負けのゲームで、何度もイかされる遥:vol.6(赤いランプ)
「……撮ってもいいです。顔は、写さないで」
言ってから、遥は自分の言葉に震えた。神崎の動きが止まった。暗闇の中で、彼が息を呑む気配がした。本気か、と神崎は聞いた。遥は頷いた。どうしてそんなことを言ったのか、自分でも説明できなかった。ただ、さっきから机の上のスマホの存在が、頭から離れなかった。
神崎は少しの間黙っていた。それから、条件を出した。撮ったものは、誰にも見せない。神崎の手元にも残さない。終わったら、遥のスマホに送って、自分のほうからは消す。遥が消せと言えば、その場で全部消す。それでいいなら、撮る。遥は、それでいいと答えた。
ベッドが軋み、神崎が離れる気配がした。机の上で、何かを手に取る音。それから、小さな電子音が鳴った。録画が始まった音だった。遥は暗闇の中で、身体を固くした。見えない。けれど、どこかからレンズが自分を見ている。それだけは、はっきりと分かった。
目隠しは外さない、と神崎は言った。顔は写さないと約束したから。目隠しをしていれば、顔の半分は隠れる。それに、遥自身が、自分がどう撮られているのかを見なくて済む。遥は小さく頷いた。見えないまま撮られる。そのほうが、ずっと恥ずかしい気がした。
神崎が戻ってきて、遥の膝を立たせ、脚を開かせた。脚の間に、何かが近づいてくる気配がした。指ではない。もっと静かな、冷たい気配。遥は気づいた。スマホのレンズが、脚の間に向けられているのだ。濡れて開いた場所を、すぐ近くから撮られている。
「や……そんな、近くから……」
脚を閉じかけた遥の膝を、神崎の手がそっと押さえた。顔は写していない、と彼は言った。ここだけだ。遥は唇を噛んで、膝の力を抜いた。撮られている。指でイかされ、命令に従い、何度も濡れた場所を、今、記録されている。考えただけで、そこがひくりと動いた。
今、動いたぞ、と神崎が言った。全部、撮れている。遥は顔を背けた。目隠しの下で、頬が燃えるように熱い。神崎は片手でスマホを構えたまま、もう片方の指で、濡れた入り口をそっと開いた。中の色まで、レンズの前に晒される。遥は息を止めた。
指が、ゆっくりと中に沈んでいった。撮られながら、指を入れられる。くちゅ、と濡れた音が鳴った。その音も、録音されている。遥は縛られた手首を胸の前で握りしめた。恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだった。それなのに、中は指を締めつけていた。
指が抜かれ、代わりに、硬いものが入り口に当てられた。神崎のものだった。片手でスマホを構えたまま、もう片方の手で根元を握り、先端を遥の入り口にあてがう。入るところを撮る、と神崎は言った。遥は乾いた唇をそっと開き、小さく、はい、と答えた。
張り詰めた先端が、じわじわと沈み始めた。見えない遥には、それがどう映っているのか分からない。けれど想像はできた。太い先端が、濡れた入り口を押し広げ、少しずつ呑み込まれていく様子。それが、レンズのすぐ前で起きている。遥の内側が、迎えるように神崎のものに吸いついた。
根元まで沈んだとき、神崎が小さく息を吐いた。全部入った、と彼は言った。全部、撮れた。遥は暗闇の中で、自分が何をしているのかを思った。上司に抱かれている。それを、上司のスマホで撮られている。その映像が、この世のどこかに残る。
元彼にも、写真一枚撮らせたことはなかった。付き合っていた二年間、何度頼まれても首を縦に振らなかった。その自分が、今夜、目隠しをされて脚を開き、上司のスマホの前で抱かれている。昨日までの自分が聞いたら、きっと信じなかっただろう。
神崎がゆっくりと動き始めた。片手のぶん、いつもより動きは浅かった。その代わり、繋がった場所をレンズで追いかけるように、角度を変えながら突いてくる。突かれるたびに、遥は撮られていることを思い出した。思い出すたびに、内側が強く締まった。
「主任、今……撮って、ますか」
聞かずにはいられなかった。神崎は、撮っている、と答えた。お前が締めつけるたびに、俺のが中で動くのが見える。遥は首を振った。言わないでほしかった。けれど、言われるたびに、身体はさらに熱くなっていった。見えないぶん、言葉で全部を見せられていた。
神崎の手が、遥の手首の紐をほどいた。自由になった手を取られ、何かを握らされる。硬く、薄く、温かい。スマホだった。お前が持て、と神崎は言った。遥は目隠しのまま、スマホを握りしめた。自分の手で、自分を撮る。神崎はそう言っているのだった。
どこに向ければいいのか、遥には分からなかった。見えないのだから。神崎の手が遥の手を包み、スマホを、二人が繋がっている場所へ向けさせた。そのまま持っていろ。神崎の手が離れる。遥は震える手で、自分たちの繋がった場所に、レンズを向け続けた。
両手が空いた神崎は、遥の腰を掴み、本格的に動き始めた。遥の手の中で、スマホが揺れる。揺れても、遥はレンズを下に向け続けた。自分で、自分が抱かれているところを撮っている。命令されたのではない。自分で、撮っていいと言ったのだ。
突き上げられるたびに、手の中のスマホが跳ねた。遥はそれを落とさないように、両手で握りしめた。腕に力を込めると、そのぶん中も締まった。神崎が呻いた。遥は暗闇の中で、自分の手の中の小さな機械が、今の自分を全部見ているのだと思った。
その思いに押し上げられるように、遥はイった。スマホを握りしめたまま、腰を跳ねさせ、声を上げた。その声も、映像も、全部が、自分の手の中の機械に記録されていった。神崎は動きを止めず、遥の手からスマホを受け取った。まだ、終わらない、と彼は言った。録画は、まだ止まっていなかった。
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