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【高熱の妹への加害】看病を装う兄の侵入:vol.1(看病を口実に施錠する兄)
▶ 選んで結末が変わる物語(全19話・3結末)
遥は大学生で、兄のひろしと同じ家で暮らしていた。その夜は三十九度を超える高熱があり、自分で水を取りに行くことも難しい。看病すると言って部屋へ入ったひろしは、返事を待たずドアを内側から施錠した。
家の周囲はしんと静まり返り、遠くでかすかに聞こえる虫の音すら、この部屋の異常な熱気の前では意味をなさない。
ベッドの上で、遥の細い身体はシーツにくるまり、小さく丸まっていた。
「うぅ……ん……、はぁ……っ、はぁ……」
「……苦しい……体が、熱い……」
額にはびっしりと汗が浮かび、頬は異常なほど赤く染まっている。
高熱に浮かされ、彼女の意識は深い泥水の中に沈み込むようにぼんやりと霞んでいた。
熱のせいで思考はまとまらず、ただ全身を襲う倦怠感と鈍痛に耐えるしかなかった。
汗でしっとりと濡れた髪が頬に張り付き、彼女の苦しげな吐息が、ひんやりとした部屋の空気の中に甘く溶けていく。
そんな静寂を破るように、廊下の奥から重く、ひきずるような足音が近づいてきた。
ひとつ、またひとつ。
それはまるで、夜の闇に潜む獣が獲物に忍び寄るかのような、異様な湿り気を帯びた足音だった。
遥の指が掛け布団の端をつかみ、熱とは別の冷たい震えが肩を走った。
ドアの前で足音が止まった。
しばしの沈黙の後、キィ……という鈍い音を立てて、ドアがゆっくりと開かれる。
そこに立っていたのは、兄のひろしだった。
「遥……」
低く、少し上擦ったような震える声。
その声を聴いた瞬間、遥の身体はびくっと強張った。
「……お兄、ちゃん……?」
掠れた声で呼びかけるが、ひろしからの返事はない。
ただ、彼の視線が、ベッドに横たわる遥の全身をじっとりと這い回っているのがわかった。
妹を見る目ではなかった。それは明確に、無防備な『メス』を品定めするような、粘着質で欲望にまみれた視線。
遥は思わずシーツをぎゅっと握りしめ、体をさらに小さく縮こまらせた。
ひろしは、ベッドの脇までゆっくりと歩み寄り、そのまま立ち尽くした。
彼の胸の内では、激しい葛藤と抑えきれない衝動が渦巻いていた。
ひろしはこれまで、女性とまともに手をつないだことすらない童貞だった。
女性の柔らかな肌の温もりも、甘い香りも、すべては画面の向こう側の空想でしかなかった。
しかし今、目の前には、薄いパジャマ越しに汗で透けた肌を晒し、荒い息を吐く妹がいる。
襟元から覗く白い鎖骨。
熱に浮かされて潤んだ瞳。
苦しさからか、小さく開かれた桜色の唇。
そして、汗ばんだシーツの隙間から露わになった、滑らかな太もも。
――どうして、こんなにも無防備なんだ。
ひろしの理性が、音を立てて崩れていくのを感じていた。
これは自分の妹だ。血を分けた家族だ。
そんなことは痛いほどわかっている。罪悪感と羞恥心が頭の隅で警告を発している。
しかし、それ以上に、下腹部の奥底から突き上げてくるようなドス黒い欲望が、彼の全身を支配しつつあった。
「大丈夫か、遥……」
ひろしは、なんとか言葉を絞り出した。それは兄としての心配を装った、ただの口実に過ぎなかった。
「……うん……お水、欲しい……」
遥は震える手で、ひろしに助けを求めるように小さく腕を伸ばした。
しかし、ひろしは水を取りに行くどころか、そのままベッドの端に腰を下ろした。
ギシッ……というスプリングの音が、部屋に不気味に響く。
兄の不自然な行動に、遥の胸の奥で警鐘が鳴り響く。
近づいてきたひろしの体温と、男特有の体臭が、熱に浮かされた遥の鼻腔を突いた。
普段なら気にも留めないその匂いに、遥の鼻先が引きつり、掛け布団を握る指へさらに力が入った。
ひろしの震える手が、ゆっくりと伸びてきた。
そして、遥の熱い額に、べっとりと汗ばんだ掌が触れる。
「……っ!?」
と体を震わせる遥。
看病を装うその手が近づくたび、遥の肩は跳ね、皮膚に粟粒が立った。
ひろしの手は、額の熱を測るように見せかけて、そのまま滑るように遥の汗ばんだ頬を撫でた。
「……すごい熱だな。服、汗びっしょりじゃないか」
ひろしの声は、どこか粘り気を帯びていた。
彼の視線は、遥の顔ではなく、汗で胸に張り付いたパジャマの襟元に釘付けになっている。
熱でぼやける視界の中でも、兄の異様な執着だけははっきりと伝わってきた。
ひろしの呼吸が、次第に荒くなっていく。
「このままじゃ、風邪が悪化するぞ……着替えた方がいい」
「……だ、大丈夫……自分で、できるから……」
遥は肩をすくめ、掛け布団の奥へ身を引きながら、弱々しく拒絶した。
しかし、高熱でまともに力が入らない腕では、ひろしの手を押しのけることすらできない。
「ダメだ。お前は今、起き上がれないだろ? 兄貴である俺が、手伝ってやるよ」
ひろしの口角が、ほんのわずかに歪んで上がった。
それは、絶対に逃げられない獲物を前にした、残酷で歪んだ笑みだった。
恐怖で心臓が早鐘のように打ち鳴らされる。
熱による動悸とは違う、冷や汗が背筋を伝い落ちた。
ひろしの手が、ゆっくりと遥のパジャマの第一ボタンへと伸びる。
密室に閉じ込められた二人。
両親が帰ってくるのは明日。
熱で身動きが取れない妹と、理性を失いかけた童貞の兄。
「ほら、汗を拭かないと気持ち悪いだろ?」
ひろしの声は、どこまでも優しく、そしてどこまでも粘着質な欲望に満ちていた。
「……お、お兄ちゃん……やめて……」
遥の細い声は、静まり返った部屋の空気に空しく吸い込まれていく。
第一ボタンが外され、第二ボタンへとひろしの指先が移動する。
その度に、熱を帯びた白い肌が少しずつ露わになっていく。
遥の目尻から一筋の涙が伝い、枕へ吸い込まれた。ひろしはその拒絶を見ても、ボタンから指を離さなかった。
「泣かなくていいんだよ、遥。俺が優しく看病してやるから」
ひろしの目は完全に据わっていた。
妹としての遥ではなく、完全に一人の『女』として見ている。
そして、その『女』が今、熱で抵抗もできず、自分の手の中にいるという絶対的な事実が、ひろしの理性を完全に焼き尽くした。
妹の涙を見るのは、兄として心が痛むはずだった。
しかし今のひろしにとっては、その涙すらも、彼女がいかに無防備で抵抗できない状態にあるかを証明する甘い蜜のように感じられていた。
自分が彼女を支配している。
熱に浮かされて苦しむ彼女の運命を、今この手で握っている。
そんな、かつて抱いたことのない嗜虐的でどす黒い興奮が、彼の頭の芯をじりじりと痺れさせていく。
「こんなに熱があるのに、胸の奥はドキドキしてるみたいだな……」
ひろしの呟きは、もはや理性を保とうとする人間のそれではなかった。
遥は言葉を紡ぐこともできず、ただ小さく首を横に振るしかなかった。
声を出そうとしても、喉の奥から漏れるのは、掠れた吐息と甘い喘ぎのような音だけ。
それがさらに、ひろしの中の獣を刺激していく。
逃げ場のないベッドの上で、遥は涙を流したまま体を小さく丸め、浅い呼吸を繰り返した。
指先がボタンに触れ、カチャリという小さな音が部屋に響いた瞬間、禁断の境界線は完全に踏み越えられたのだった。
二人の間にある血の繋がりという壁が、音を立てて崩れ去っていく夜。
もう、誰も彼を止めることはできない。
遥は高熱で判断力と身体の自由を奪われていた。
兄妹という関係は、触れる許可を意味しない。
遥は声が出る間、やめてほしい、部屋から出てほしいと繰り返した。声が出なくなると、腕で胸元を守り、脚を閉じ、顔を背けることで拒絶を示した。
ここまで読んでくれてありがとう
選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。




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