【透明人間】見えない上司に襲われる夜:END(抜け出せない絶望)

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【透明人間】見えない上司に襲われる夜:END(抜け出せない絶望)

最奥に灼熱の液体を大量に注ぎ込まれ、糸の切れた操り人形のように机に崩れ落ちた遥。

冷たいスチールの天板に顔を押し付けたまま、引き裂かれた純潔の痛みと喪失感で、声にならない嗚咽を漏らしていた。
空洞になったはずの下腹部には、まだ大嫌いな上司の精液がたっぷりと残留し、不快な重さと熱を主張している。
後ろ手で縛られた腕は限界を超えて痺れ、自力で身体を起こすことすらできない。

せめて、このまま痛みが引くまで休ませてほしい。
そんなかすかな願いは、再び背後に迫ったタバコ臭い呼気によって無残に踏みにじられた。

「ヒヒッ……すげぇな。俺の種が、お前の綺麗な身体から細い筋になってこぼれてるぜ。一発で終わらせてやるつもりだったが、こんなエロい姿を見せられちゃあ、俺のモノが収まんねぇよ」

耳元に降ってくる、飢えた獣のような中年男の嘲笑。
そして、崩れ落ちていた遥の腰骨を、見えない巨大な手が再び乱暴に掴み上げた。
休む間もなく、強制的に四つん這いの無防備な姿勢へと戻される。

「……っ! いやっ……もう……やめて……っ!」

引きつった悲鳴が口から漏れた。
すでに一度無理やり貫かれ、激しい摩擦で熱を持ち、限界まで腫れ上がっている未開の粘膜。
そこに、先ほど自分自身が放った精液と遥の処女血でどろりとまみれた、凶悪に膨張したままの肉塊が、再び真っ直ぐに押し当てられた。

嘘だ。無理だ。
激痛に耐えきれず必死に首を振り、無言で許しを乞う。
しかし、透明人間と化したひろし課長に慈悲など存在するはずもなかった。
「ほら、お前の汁と俺の精子で、すっかり滑りが良くなってるぜ」

言葉のない凄まじい加害欲を乗せて、全体重をかけた腰が前へと押し出される。
最初の侵入よりもはるかに滑らかに、しかしより深く、えぐるように分厚い先端が突き進んでいく。
一度開拓されたばかりの傷ついた肉の壁が、自らの蜜と異物の精液を潤滑剤にして、抗う間もなく最奥まで一気に貫かれた。

「……っっあぁああっ!!」

痛みのあまり声すら出ず、口を大きく開けたまま遥の身体が激しく痙攣する。
限界まで膨張した硬い杭が、まだ精液の熱が残る子宮の入り口を直接、ハンマーのように打ち据えた。

「ヒヒッ! いい声だ! 一回目より奥までブチ込まれて、最高の気分だろ!」

見えない男が動きを速めるたび、机の脚が床を数センチずつ滑った。遥は宙に浮いた足先を振り、背後にあったキャスター椅子を蹴った。椅子は勢いよくコピー機へぶつかり、給紙トレイと書類の束が大きな音を立てて落ちた。

ひろしの動きが止まった。その隙に遥は腹を机の縁から外し、片方の膝を床へ落とした。縛られた腕では身体を支えられず、肩からカーペットへ転がる。だが、机の上に押さえ込まれた状態だけは崩れた。

「……だれか……来て……!」

床へ向けた声がフロアに広がった。見えない手が足首をつかみ、遥を通路へ引きずる。膝と腰がカーペットに擦れ、めくれた衣服の端が身体の下へ巻き込まれた。

引きずられた先は、ガラス張りの非常扉だった。扉の横には社員証を触れさせる読み取り機がある。床へ落ちていた自分の社員証が、ちょうど遥の顔の近くまで滑ってきた。

遥は顎でカードを押し、読み取り機の下へ少しずつ運んだ。あと十センチ。だが腰をつかむ力が戻り、身体が背後から持ち上げられる。傷ついた秘部へ硬い熱が再び押し当てられ、ガラス面へ胸と頬を固定された。

机の上とは違い、足は床に着いていた。遥は踵でカードを蹴り上げた。カードの角が読み取り機へ触れ、短い解錠音が鳴る。非常扉が数センチだけ開き、廊下の冷たい空気が足元へ流れ込んだ。

見えない男は遥の腰を強く引いた。開きかけた扉から身体が離れ、同時にカードが床へ弾かれる。扉はゆっくり閉まり、錠が戻る重い音がした。

「惜しかったな」

その一言の直後、遥はガラスへ押しつけられたまま、逃げるために残していた脚の力まで奪われた。反射したフロアには、誰もいない扉の前で身体だけを揺らされる自分の姿しか映っていない。

ガラスの向こうでは、人感センサーに反応した廊下の照明が一列だけ点いた。明るくなった床に社員証が落ちている。写真の面を上にしたカードは、扉から一歩もない位置で止まっていた。

遥は片方の靴底を扉の下へ差し込み、閉まり切るのを妨げようとした。ゴム底が隙間に挟まり、扉は一度だけ警告音を発した。男の手が足首を持ち上げると靴が脱げ、扉は最後まで閉じた。裸足になった指が冷たい金属板を擦った。

「……開けて……そこに、カードが……」

声を向ける相手は見えない。返ったのは、耳の近くで息を吐く音だけだった。足元を固定する圧力が強まり、遥の膝がガラスへ当たった。逃げようとするたび、透明な相手は支点だけを変え、身体を出口から半歩ずつ遠ざけた。

廊下の照明は数十秒で自動消灯した。社員証の白い面も闇へ沈み、扉の輪郭だけが非常口の表示で薄く残った。遥は額をガラスへつけ、呼吸でできる曇りを広げた。外側から見れば、誰かが内側にいると分かる跡だった。

曇りの中央へ頬を動かし、一本の線を引いた。続けてもう一本。文字にはならなくても、自然にできた曇りではない。見えない手が顔を横へ向けても、白い二本の跡はガラスに残った。

フロアの奥で複合機が自動復帰し、待機ランプが青く点いた。時刻を指定した処理が始まったらしく、内部のローラーが回る。印刷物を取りに来る人がいれば、この扉を通る。遥は機械音が止むまで、靴のない足で床を踏み続けた。

男はその動きを封じるため、足首を後ろへ引いた。床へ落ちた膝に衝撃が走り、身体がガラスから離れる。それでも、曇りに残した線までは消えなかった。

二度目の侵害は、机の上の繰り返しではなかった。出口を目の前に置き、解錠音まで聞かせたうえで、そこから引き戻すための行為へ変わっていた。遥は声を出さず、閉じた扉の下に残る細い光だけを見つめた。

ガラスへ触れた額の位置が、動くたび少しずつ曇った。曇りの向こうには無人の廊下と、手の届かない社員証がある。遥はその輪郭を見失わないよう目を開け、足の裏が床へ戻る瞬間だけを待った。相手の姿が見えない以上、逃げる合図にできるのは、自分の体重がどこへ掛かっているかだけだった。

やがて背後の重みが離れ、床へ崩れた。後ろ手の布は解かれない。男は社員証を拾い、扉の向こうへ投げた。透明なカードが廊下を滑る音だけが遠ざかった。

「……返して……」

返事はない。遥は肩と膝を使い、閉じた扉へ身体を寄せた。ガラスの向こうにはカードが見える。けれど錠を開けるものは、もう反対側にある。

床へ触れた頬に、空調の振動が伝わった。扉の向こうを誰かが歩けば、その振動も同じ床を通ってくる。遥は耳をつけたまま、機械の一定した低音とは違う揺れを待った。縛られた手では叩けないため、踵を床へ落として三回、間を置いてまた三回と音を作った。

最初の三回には何も返らない。二度目のあと、遠くでエレベーターが動く音がした。上がってくるのか下がっていくのかは分からない。それでも遥は同じ間隔を崩さず、踵を床へ落とし続けた。

このENDの絶望は、二度目の行為そのものより、手の届く場所まで開いた出口を閉じられたことにある。遥は床に残ったまま、次に誰かが廊下を通る瞬間へ向けて、痛む喉に声をため続けた。

← 最奥に注がれる熱

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