【絶頂脱出】十回イくまで出られない部屋で、初めて潮を吹く遥:END(窓に映る絶頂)

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【絶頂脱出】十回イくまで出られない部屋で、初めて潮を吹く遥:END(窓に映る絶頂)

黒瀬の胸が、遥の背中にぴたりと貼りついた。汗ばんだ肌が、肌に重なる。遥の両手の上に、黒瀬の両手が重ねられ、ガラスに押しつけられた。前にはガラス。後ろには黒瀬。遥は、その間に挟まれて、動けなくなった。

黒瀬の熱いものが、遥の尻に触れていた。硬く張り詰めて、脈打っている。それが、ゆっくりと下へ滑り、濡れた入口に当てられた。遥は、窓の桟に乗せた脚が震えるのを感じた。脚を開いたまま、後ろから。窓に押しつけられたまま。

「ここで……窓の前で……」

黒瀬は答えずに、腰を沈めてきた。先端が、入口を押し広げる。立ったまま、片脚を上げた格好で、後ろから。張り型の椅子とも、指とも違う、熱い太いものが、背中側の壁をなぞりながら奥へ入ってくる。遥は、ガラスに頬を押しつけた。

根元まで、沈んだ。遥の身体が、黒瀬とガラスのあいだで、ぴたりと固定された。奥に、先端が届いていた。遥は、ガラスに映る自分の顔を見た。その向こうに、空のソファが見えた。さっきまで、黒瀬が座っていた場所。遥の裸を、見ていた場所。

黒瀬の腰が、ためらうように一度引かれ、また沈んだ。突かれるたびに、遥の身体がガラスに押しつけられた。胸がガラスに潰れ、冷たさが、尖った先端を刺した。遥は声を上げた。その声が、ガラスに当たって跳ね返り、自分の耳に返ってきた。

「冷たい……っ、胸、ガラスに……」

冷たいガラスと、後ろの熱い身体。その差に、遥の身体は混乱した。前は冷たく、後ろは熱い。中は、燃えるように熱い。黒瀬の動きが少しずつ速くなり、そのたびに、遥の胸がガラスの上で擦れた。ガラスに、遥の吐息の跡が、いくつも白く残った。

ガラスに押しつけられた頬が、少しずつ温まっていく。遥の体温が、ガラスに移っていくのだった。冷たかったガラスが、遥の形のところだけ、ぬるくなっていく。遥はそこに頬をすり寄せながら、後ろからの突きを受け止め続けた。

黒瀬が、片手を遥の手から離した。その手が、遥の顎の下に回り、顔を窓のほうへ向けさせた。見ろ、と黒瀬が言った。客席を。遥は、空のソファを見つめた。誰もいない。けれど、さっきまで黒瀬がそこにいた。その視線が、まだ残っている気がした。

遥は、空のソファに向かって、突かれていた。あそこに誰かが座っていたら。そう想像した瞬間、中が強く縮み、黒瀬のものを締めつけた。黒瀬が、低く呻いた。また締まった、と黒瀬が言った。見られていると思うと、締まる。最後まで、変わらないな。

「だって……見られてる、気が……っ」

なら、見られていろ、と黒瀬は言った。黒瀬の突きが、深く、強くなった。窓の桟に乗せた遥の脚が、がくがくと震えた。もう片方の脚も、つま先立ちになっていた。黒瀬の腕が、遥の腰を後ろから抱きかかえて、崩れないように支えた。

十二。十三。壁の数字が変わる音を、遥は聞いていなかった。ガラスの向こうの空の客席と、後ろから自分を貫く熱さ。その二つのあいだで、遥の身体は、何度も何度も、波に呑まれていた。ガラスについた手のひらが、汗で滑った。

遥の脚の間から、また温かいものが噴き出した。ガラスの下のほうに、透明なしぶきが飛び散り、滴になって流れ落ちていく。さっき自分の指でイったときの跡の上に、新しい跡が重なった。窓のガラスは、遥の溢れたもので、下半分が濡れて光っていた。

黒瀬が、遥の脚を桟から下ろした。それから、遥の両手首を片手でまとめて、頭の上のガラスに押しつけた。遥は、両手を上げたまま、全身をガラスに押しつけられる格好になった。胸も、腹も、太ももも、冷たいガラスにぴたりと貼りついた。

後ろから、黒瀬が深く突き上げてきた。立ったまま、全身をガラスに押しつけられて。遥は、ガラスに映る自分を見た。両手を上げられ、ガラスに潰れた胸、そして、その後ろで遥を貫く黒瀬の姿。客席から見たら、こう見えるのだ。遥は、それを自分の目で見ていた。

「客席から……こう、見えてたんですか……」

こう見えていた、と黒瀬は荒い息の合間に言った。さっきの、自分で触っていた姿も。全部。黒瀬の突きが、さらに速くなった。遥の中で、黒瀬のものが硬く張り詰めていくのが分かった。黒瀬の息が、遥のうなじに熱くかかった。

遥は、ガラスの向こうの空の客席を見つめた。今、あそこに誰かがいたら。その誰かは、この人が自分の中で果てる瞬間を見ることになる。遥は、その想像に、背中を震わせた。それから、ガラスに映る黒瀬の目を見つめて、言った。

「中で……見られてても、いい、中に……」

黒瀬が、最後に深く打ち込んだ。遥の身体がガラスに押しつけられ、ガラスがわずかに軋んだ。根元まで沈んだところで、黒瀬の動きが止まった。遥の奥で、熱いものが何度も脈打った。遥は、ガラスに頬を押しつけたまま、空の客席を見つめながら、最後の波に呑まれた。

黒瀬が、遥の手首を離した。遥は、ガラスに手をついたまま、ずるずると膝から崩れ落ちた。黒瀬がその身体を後ろから抱きとめ、一緒に床に座りこんだ。黒瀬のものが抜けると、遥の中から、白く濁ったものが溢れ出し、絨毯の上に落ちた。

窓のガラスには、二人の身体の跡が、くっきりと残っていた。手のひらの跡、頬の跡、胸の跡。そして、下のほうに、遥の溢れたものの跡。黒瀬は、それを見上げて、少しだけ笑った。掃除するのは、自分だ、と黒瀬は言った。遥は黒瀬の胸に背中を預けたまま、顔を赤くした。

帰り際、受付の女性が、賞金の封筒と一緒に、一枚のカードを差し出した。観覧席の会員証だった。次は、見る側でもいいし、見られる側でもいい。黒瀬からの伝言だと、受付の女性は言った。遥はそのカードを、長いあいだ見つめていた。それから、財布の一番奥に、そっとしまった。

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