【絶頂脱出】十回イくまで出られない部屋で、初めて潮を吹く遥:vol.2(電マの部屋)

dasshutsu シリーズのアイキャッチ 選択肢型・ゲームブック小説

▶ 名前変換:入力フォームを開く






【絶頂脱出】十回イくまで出られない部屋で、初めて潮を吹く遥:vol.2(電マの部屋)

二つ目の部屋は、一つ目よりも少しだけ広かった。床には柔らかいマットが敷かれ、真ん中に、低い木の台が置かれている。台の上に、太いマイクのような形の機械が、金具でしっかりと固定されていた。丸い頭の部分が、上を向いていた。遥はそれが何なのか、すぐに分かった。

「……電マ、ですよね、これ」

イヤホンの黒瀬が、そうです、と答えた。二つ目の部屋の課題は、二回。その台に跨って、自分で当ててください。台の座面にも、センサーがあります。今度は、回数と一緒に、濡れ具合も記録します。遥は壁を見た。表示が三つに増えていた。回数、声、そして、湿度、と書かれた表示。

湿度。その二文字に、遥は顔が熱くなった。自分の身体がどれだけ濡れたか、数字で出される。誰も見ていないとしても、黒瀬はその数字を見るのだ。遥はスカートをたくし上げ、台をまたいだ。電マの丸い頭が、脚の間のすぐ下にあった。

腰を下ろす前に、遥は一度深く息を吸った。さっきの部屋でイったばかりの脚の間は、まだ少し熱を持っていた。湿度の表示が、六十二、と光った。座ってもいないのに、もう六十を超えていた。遥はそれを見ないようにして、ゆっくりと腰を下ろした。

電マの頭が、柔らかいところに触れた。まだ止まっている。それなのに、硬いゴムの感触が押し当てられただけで、腰の奥がひくりと動いた。黒瀬の声が、始めます、と言った。次の瞬間、電マが唸りを上げた。

「んんっ……!」

さっきの椅子とは、まるで違った。振動が、一点に集まって、まっすぐ突起に叩きつけられる。遥は思わず腰を浮かせた。浮かせても、振動はまだ肌に残っていた。息を整えてから、もう一度、そっと腰を下ろす。今度は、少しだけ位置をずらして、突起から外した。

外しても、振動は脚の間全体に響いていた。入口のまわりが、震えに合わせて勝手にひくついた。湿度の表示が、七十、七十五と上がっていく。遥は唇を噛んで、腰の位置を少しずつ戻していった。突起に、また丸い頭が近づいていく。

自分で当てる、というのがどういうことか、遥はようやく分かった。誰も押しつけてくれない。逃げることも、近づくことも、全部、自分で決めるしかない。腰を少し前に出せば、強くなる。後ろに引けば、弱くなる。遥は、少しずつ前に出ていった。

突起の真上に、丸い頭が当たった。遥の背中が跳ねた。強すぎる。そう思って、腰を引きかけた。けれど、引く前に、身体のほうが前へ出ていた。突起を、電マの頭に押しつけるように。悲鳴が舌の付け根までせり上がった。遥は自分の手首を噛んで、それを押し戻した。

一回目は、すぐに来た。遥は手首を噛んだまま、台の上で全身を震わせた。腰が電マに押しつけられたまま、何度も跳ねる。壁の数字が、三、に変わった。声の表示は、赤い線のわずか下だった。黒瀬が、三回目、声は基準以下です、と告げた。

電マは止まらなかった。イったばかりの突起に、振動が叩きつけられ続ける。くすぐったいような、痛いような、強すぎる感覚に、遥は腰を引こうとした。引いた拍子に、丸い頭が、突起から少し下の、入口のすぐ上に当たった。

そこに当たった瞬間、身体の奥のほうで、何かが変わった。突起とは違う。もっと深いところが、振動に揺さぶられている。下腹の奥が、じわじわと張っていくような感覚。遥は戸惑った。トイレに行きたいときの感じに、少し似ていた。

「……え、なに、これ……」

遥は腰を浮かせようとした。このままだと、何かが出てしまう。そう思った。けれど、太ももに力が入らなかった。丸い頭が、入口の上を震わせ続ける。下腹の張りが、どんどん強くなる。湿度の表示が、九十を超えていた。

黒瀬の声が、静かに言った。そのまま、我慢しないで。出していい。遥は首を振った。出していいって、何を。こんなところで、そんなもの、出せるはずがない。必死に脚の間を締めて、張りを押し戻そうとした。締めれば締めるほど、張りは大きくなった。

限界は、突然来た。下腹の奥で、張り詰めていたものが、ふっとほどけた。次の瞬間、脚の間から、温かいものが勢いよく噴き出した。電マの頭に当たって、しぶきが飛び散る。台の上に、床のマットに、遥の太ももに。止めようとしても、止まらなかった。

「やっ、やだ、止まらな……っ、ああっ」

噴き出すのと同時に、波が来た。突起でイくのとは、まるで違った。身体の奥から、何かが溢れ出していくような、空っぽになっていくような、大きな波だった。遥は声を上げてイった。声の表示が、赤い線を大きく越えた。壁の数字が、四、に変わった。

電マが止まった。唸りの消えた部屋に、耳鳴りのような静けさが降りた。遥は台の上で、肩で息をしていた。脚の間から、まだ温かいものがぽたぽたと滴り落ちていた。台も、マットも、スカートの裾も、びしょびしょに濡れていた。湿度の表示は、九十九で止まっていた。

イヤホンの黒瀬が、二つ目の部屋、クリアです、と言った。それから、少しだけ声の調子を変えて、続けた。潮ですね。初めてですか。遥は答えられなかった。答えなくても、黒瀬には分かっているようだった。

「……潮、って……あれが……」

遥は自分の脚の間を見下ろした。二十五年間、自分の身体からこんなものが出るなんて、知らなかった。話には聞いたことがあった。けれど、それは自分とは関係のない、どこか遠い世界のことだと思っていた。それが今、知らない部屋で、電マに跨ったまま、起きてしまった。

扉の上のランプが、緑色に灯った。遥は台から下りようとして、膝ががくりと折れた。マットに手をつき、濡れた床に膝をつく。壁の赤いリタイアボタンが、すぐ目の前にあった。遥はそれをしばらく見つめていた。それから、濡れたスカートの裾を握りしめて、立ち上がった。

次の扉が、音もなく開いた。遥は濡れた脚で、ゆっくりとそちらへ歩き出した。歩くたびに、太ももの内側がぬるりと擦れた。廊下の先に、三つ目の扉が見えた。扉には、小さく、挿入、と書かれていた。

前の話に戻る

ここまで読んでくれてありがとう

選択を変えれば、結末は変わります。
別のルートを試すか、他の物語へ。

📖 十回イくまで出られない部屋で、初めて潮を吹く遥の全ルート↻ 最初から読み直す🏠 他の物語を探す

コメント