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【眠る妹への禁断の夜】兄の歪んだ衝動と睡眠薬の罠:vol.2(下腹部を初めて確かめる)
遥の頬に触れていた手を離すと、ひろしはソファの脇を膝で移動した。顔の近くから足元へ回り込み、片方だけ立っている膝の横でしゃがむ。その移動の間も、遥の規則正しい寝息は途切れなかった。
白いブラウスの一番上のボタンだけが外れ、鎖骨がわずかに覗いている。そこから視線を下げると、ショートパンツの裾と太ももの境目が間接照明に浮かんでいた。ひろしは頬に残った体温を思い出しながら、今度はその裾へ手を近づけた。
震える両手を一度握り込み、膝の上で開く。触れる場所を変えれば、今までの接近とは意味が違う。それでも、指先はもう止まらなかった。
それだけで、もう止まれなくなっていた。
ひろしはゆっくりと膝でにじり寄り、遥の身体の横に座り直した。目の前に遥のショートパンツの裾がある。太ももの付け根に向かって、布が浅く皺を寄せている。その奥は暗く、何も見えない。見えないからこそ、ひろしの意識はそこに吸い込まれていく。
心臓がうるさいほどに打っていた。こめかみの血管が脈打ち、指先が痺れるように冷たくなっている。頬に触れたときとは比較にならない恐怖が、腹の底から這い上がってくる。もし遥が目を覚ましたら。もし誰かが帰ってきたら。しかし両親は明日の夜まで戻らない。この家にいるのは自分と遥だけだ。深夜の住宅街は完全に眠っている。その事実が、恐怖と同じ速度で、ひろしの中にある別の何かを膨張させていた。
ひろしは遥の右太ももに、そっと掌を置いた。
じわりと伝わってくる体温。アルコールと睡眠薬で弛緩した筋肉は驚くほど柔らかく、掌が少し沈み込むような感触だった。ひろしの呼吸が浅くなる。指先を動かすと、肌の滑らかさが手の神経を通じて脳に直接流れ込んでくる。画面越しに何千回見ても絶対にわからない、生きた人間の温度と質感。これが遥の太ももだ。普段なら同じ部屋にいるだけで顔を背けられ、足音を聞くだけで逃げられる。その遥の、最も無防備な場所に、今ひろしの手が触れている。
遥は微動だにしなかった。
安堵と同時に、どす黒い高揚感がひろしの胸に広がった。掌を太ももの上で滑らせる。膝から太ももの中程へ。ゆっくりと、確かめるように。肌の温度が内側へ近づくほど微かに上がっていくのが感じ取れた。外側の肌より、内側のほうが柔らかい。指の腹が太ももの内側に触れると、ひろしの喉が無意識に鳴った。
「……遥」
囁いてみても、返事はない。ただ遥の胸が緩やかに上下し、唇の隙間から規則的な吐息が漏れている。
ひろしの手がショートパンツの裾に到達した。布の端と肌の境目。そこから先に進むかどうかで、すべてが変わることはわかっていた。ここまでは「触った」で済むかもしれない。しかしこの先に手を入れたら、もう言い訳のできる領域ではない。妹の下着の中に手を入れる実の兄。その行為が何を意味するか、ひろしにもわかっている。
わかっていて、指はショートパンツの裾の内側に滑り込んだ。
布越しに触れた下着の感触。薄い綿の生地。おそらく飾り気のない普段使いのもの。ひろしの指先が、その上から遥の最も秘められた場所の輪郭をなぞった。
布越しでも伝わる熱。外気より明らかに温度が高い。夏の夜の体温と、眠りの深さが生んだ弛緩が、その場所を微かに湿らせていた。汗なのか、それとも別の何かなのか、ひろしには判断がつかない。ただ、指先に伝わるわずかな湿り気が、全身の血液を一箇所に集中させるように、ひろしの下腹部を熱く硬くしていた。
ひろしは唾を飲み込んだ。喉が張り付くように渇いている。
もっと見たい。布の上からではなく、直接確かめたい。その衝動が理性の残滓を圧倒し始めていた。ひろしは震える両手でショートパンツのウエストを掴んだ。遥の腰を少し持ち上げるようにして、ゆっくりと引き下げていく。
「……ん……」
遥が微かに声を漏らした。ひろしの手が凍りついた。五秒。十秒。遥の呼吸は変わらなかった。深い眠りの中で、身体が反射的に反応しただけだ。ひろしは長い息を吐き、再びショートパンツをずり下げた。太もも、膝、ふくらはぎを通過して、布がソファの端に落ちた。
遥の下半身に残っているのは、白い綿のショーツだけだった。
ひろしはその光景を、数秒間ただ見つめていた。普段なら絶対に見られない角度。絶対に許されない距離。間接照明のオレンジ色に照らされた遥の太ももは、内側に向かって滑らかな曲線を描き、その頂点で白い布に覆われている。ショーツの布地は薄く、股間の中央にわずかな窪みが見えた。ひろしの視線がそこに釘付けになる。
思考が断片化していた。ひろしの指がショーツの端に触れた。ウエストのゴムを摘まみ、引き下ろす。少しだけ。下腹部の白い肌が露出する。もう少し。恥丘の微かな膨らみが見え始めた。さらに引き下ろすと、産毛のような薄い体毛が現れた。ひろしの呼吸が完全に止まった。
最後まで下ろしたとき、ひろしは声を失っていた。
ネットや雑誌で見た画像とは、何もかもが違った。作り物めいた画素の集合体ではない。生きている人間の身体の、最も隠された部分が目の前にある。淡い色をした花弁は、ひっそりと閉じられたまま、まだ誰の手にも触れられたことのない静けさを保っていた。夏の熱と眠りの汗のせいか、わずかに光沢を帯びている。太ももの付け根から漂う体温が、ひろしの顔に直接触れるほど近い距離にあった。
ひろしは無意識のうちに顔を近づけていた。汗の匂い。アルコールがほのかに残る皮膚の匂い。そして、それらの奥にある、言葉にできない微かな甘さ。それが遥自身の匂いなのだと理解した瞬間、ひろしの全身を鋭い欲望が貫いた。
「……すごい……本当に……」
掠れた声で呟きながら、ひろしは右手の人差し指を伸ばした。指先が遥の内腿に触れ、ゆっくりと中心に向かって移動していく。太ももの肌は内側に近づくほど柔らかく、温度が上がっていく。そして指先が、閉ざされた花弁の最も外側に触れた。
驚くほど熱かった。
指の腹が触れた面積はごくわずかなのに、そこから伝わってくる情報量は圧倒的だった。絹のような滑らかさと、微かな湿り気と、生き物としての脈動。ひろしの脳が処理しきれないほどの感覚が、たった一点の接触から押し寄せてくる。
「……ぅ、ん……」
遥の身体がかすかに震えた。太ももが反射的にわずかに閉じようとする動き。しかし薬で弛緩した筋肉にはほとんど力が入らず、すぐにまた元の位置に戻った。ひろしは息を殺したまま、指先をその場に留め続けた。
その事実が、ひろしの脳を焼いた。二十年間、ひろしのことを汚物のように扱ってきた妹が、今、自分の指先一つで身体を震わせている。意識がないからこそ、遥の身体は嘘をつけない。普段の冷たい目も、突き放す言葉も、ここには存在しない。ただ、触れられた部位が反射的に反応する、剥き出しの肉体だけがある。
ひろしは指先を微かに動かした。花弁の外縁を、上から下へ。たったそれだけの動きで、遥の吐息がわずかに乱れた。規則的だった呼吸に、微かな揺らぎが混じる。ひろしの股間は限界まで硬くなり、ズボンの布越しに痛いほど脈打っていた。
ひろしは遥の寝顔を見つめた。閉じたまつ毛。少し開いた唇。頬にかかった髪。まだどこか柔らかな輪郭。この顔が、自分に向けた軽蔑の表情しか見せたことのない顔が、今は何の防御もなく晒されている。その無防備さが、ひろしの歪んだ独占欲を際限なく煽った。
「……遥。お前がどれだけ俺を馬鹿にしても……俺はずっとお前のことを……」
言いかけて、声が詰まった。自分が口にしようとした感情の正体が、わからなくなった。これは愛情なのか。復讐なのか。ただの支配欲なのか。どれも違う気がして、どれも正しい気もする。ひろしにわかるのは、この手を遥の身体から離したくないという、それだけだった。
ひろしは遥の太ももの間に身を沈め直し、もう一度、指先を遥の最も熱い場所へと伸ばした。今度はさっきより深く。花弁の合わせ目に指の腹を押し当て、ゆっくりと力を加えていく。柔らかい肉が指先を包み込むように沈み、微かな粘り気のある湿り気が指の腹に伝わった。
「……っ……ぁ……」
遥の喉から、押し出されるような小さな声が漏れた。眉がほんの少しだけ寄り、唇が薄く開く。しかし目は閉じたまま。意識は深い闇の底に沈んでいる。
自分の指が、遥の身体の内側に触れている。
その事実をひろしが認識したとき、最後の境界線はとうに消えていた。ひろしの視界が狭窄し、世界が遥の身体だけに収束していく。もう戻れない。戻る気もない。ひろしは自分のベルトに手をかけながら、眠り続ける妹の無防備な下半身を見下ろしていた。
ここまで読んでくれてありがとう
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