危険日に抱かれて ― ホテルの密室で
- ホテルの一室で二人きりになる遥と課長
- 処女の遥が、危険日に課長を受け入れる
- 拒絶と快感の狭間で揺れる身体と心
- 中出しの恐怖と、壊れていく自分
空調がやけに静かに唸っていた。
ホテルの一室、重たい沈黙のなかで、遥はただうつむいていた。
頬に残る涙の跡が、まだ乾いていない。
なのに、課長の声がまた──頭の奥に、響いてくる。
「遥……君が上に乗りなさい。ゆっくりでいい。腰を落として、俺を受け入れるんだ」
(やだ……そんなの……できるはず、ない……)
強く否定していた。理性の中では、必死に拒絶していた。
けれどその一方で、彼女の身体はもう、自らシーツに手をつき、課長の上に跨がろうとしていた。
脚が、震えていた。
太ももが、熱に濡れていた。
そして、遥の頭の奥に、もっと冷たい事実が浮かんでいた。
(今日……私……危険日、だよ……)
数日前からの体温の上昇。下着に滲む粘性のある分泌。
自分の身体がもっとも“受け入れやすい日”だと、誰よりも遥自身が理解していた。
なのに。
この体勢で、避ける手段もなく、彼の中に自らを沈めようとしている。
(いや……お願い……神様……)
遥は、操られる自分を止められない。
腰がふらりと動き、男の熱に、自分の秘部が触れてしまった。
びくん、と全身が跳ねる。
先端が、わずかに割れた肉の間に挟まり、蜜で濡れた肌をすべらせた。
その瞬間、遥の目から新たな涙がこぼれた。
「や……やめて……っ……お願い……これ以上は……!」
声は震えていた。
けれど、腰は逃げなかった。
命令の鎖が、遥の身体をがっちりと繋ぎ止めていた。
「遥、大丈夫。ゆっくりでいい。君の初めて、俺が全部……受けとめてやるから」
課長の言葉は、優しさを装っていた。
だがその目は、遥の崩壊を待ち望む、猛獣のように輝いていた。
遥の腰が、また少しだけ沈む。
濡れた裂け目に、男の先端がわずかに押し当てられ、肌と肌の温度がぴたりと噛み合う。
「っ……くぅ……ん……っ!」
喉が詰まり、声にならない悲鳴が漏れた。
そして──次の瞬間。
遥の中へ、ぐぷっ……と、生々しい音を立てて、男が入り込んだ。
「――――あ……っ……!!」
鮮烈な痛みが、腰から背骨を駆け上がる。
裂けるような、焼けるような、はじめての侵入。
遥の身体は、自分の中で“何か”が壊れたことを、はっきりと認識した。
(やだ……痛い……っ、いや……処女、なのに……!)
そのまま深くまで、ずぶ、ずぶ、と男の幹が沈んでいく。
身体の奥が、知らない熱で押し広げられていく。
そして、もう完全に──繋がっていた。
「……遥……お前の中、すごく締まって……温かい……」
課長の呟きが、遠く聞こえる。
遥は、嗚咽をこらえながら、腰をわずかに震わせた。
「いや……だって……危険日……なのに……っ、なんで……」
「それがどうした?」
その声に、遥の目から再び涙があふれた。
身体の芯が、きゅうっとすぼまるような感覚。
奥の奥が、男を異物として感じ取りながらも、拒絶しきれない。
操られているとはいえ、今、自分の意思で動いているように見える現実。
ゆっくりと腰を上下させる遥の動きは、まるで男を求めて自ら絡みつく女そのものだった。
「うそ……うそ、だよ……私……こんなの、望んでない……のに……」
でも。
蜜が止まらない。
わずかに動くたび、男の硬さが肉壁を撫で、快感のさざ波が走ってしまう。
痛みと混ざり合って、身体がわずかに熱くなる。
そして、遥の腹の奥が――きゅう、と痙攣した。
(ダメ……ダメなのに……っ……気持ちよくなんて……なりたく、ないのに……っ)
涙を流しながら、ゆっくりと、ゆっくりと、遥は男を飲み込んでいく。
処女の、危険日の、騎乗位。
そのすべてが彼女を責め苛み、そして確実に、快楽の闇へと引きずり込んでいた。
腰を落としたまま、遥は静かに震えていた。
膣の奥に、課長の熱がずっしりと沈み込んでいる。
痛みと羞恥に塗れたその感覚は、まだ「快感」と名付けるには早すぎた。
けれど、男の形を完全に受け入れてしまった身体は、もう彼の一部になったような錯覚すら抱かせていた。
(こんなの……わたしじゃない……)
涙を流しながら、遥は小さく腰を揺らす。
ぬぷっ……くちゅ……と、湿った音がベッドに広がった。
太腿の内側から溢れる蜜が、騎乗の動きに合わせてこぽりと零れる。
わずかに腰を持ち上げ、そしてまたゆっくりと沈める。
くちゅっ、と締め付ける肉が男の幹を咥え込み、まるで自分から欲しがっているような動きを見せていた。
「遥……もっと腰を振ってみろ。感じるところ、自分で探してごらん?」
課長の声は甘く、低く、背筋にぞわりと這い上がるようだった。
「っ……くぅ……いや……っ、でも、でも……やめ……られない……っ」
遥は涙をこぼしながら、腰の動きを速める。
ぬちゅっ、くちゅ、じゅぷっ……
音は次第に濃密になっていく。
ゆっくりと上下に揺れていた腰が、いつの間にか細かく、そして淫らに回るように蠢き始めていた。
ぐっ……ずぷっ……。
男の幹が、深くまで入り込み、遥の内壁を押し広げるたび、腹の奥が熱くなる。
(ダメ……なのに……奥に、当たって……わたし、今……危険日なのに……)
その思考が浮かんだ瞬間、膣の奥がきゅぅっと強く締まった。
それが合図だったかのように、課長が腰を突き上げる。
「ッあぁっ……!」
遥の声が裏返る。
彼の突き上げに、遥の身体が跳ね、髪が汗で額に張りつく。
ぬちゅっ、ずちゅっ、じゅぽっ……!
水音が激しくなり、ベッドが軋む。
男の手が遥の腰を掴み、自らの肉棒を奥へ奥へとねじ込むように押し上げた。
「遥……このまま、イカせてやる……お前の中に、ぜんぶ、注いでやる……!」
「……っ、ダメっ……中は、ダメぇ……っ!!」
叫んだ、つもりだった。
けれど声には力がなかった。
その瞬間──
ずぷっ、と遥の奥深くへ突き刺さる感触。
そして次の瞬間、課長の身体がびくりと震えた。
「……ッッ……く、ぅぅ……!!」
膣の奥に、灼けるような熱が注ぎ込まれる。
びゅくっ……びゅるるっ……と、射精の圧が、子宮口を叩いた。
「ああぁ……っ!!」
遥の身体が跳ね、唇が震える。
膣の中で広がっていく精液の感触。
どろりとした男の白濁が、子宮へと流れ込んでいく確かな実感。
(やだ……こんなの……ほんとに、中に……!)
射精は止まらず、何度も、何度も。
課長は遥の腰を押さえつけ、自らの快楽をすべて遥の中に吐き出した。
遥の腹の中が、じわりと熱を帯びていく。
膣の奥にぬめりが広がり、遥は呆然としたまま腰を引こうとするが──
「動くな、遥……今、お前の中で、俺の精が……泳いでるんだよ」
その言葉に、遥の身体が凍りつく。
(……ほんとに……妊娠、しちゃう……?)
恐怖、羞恥、混乱。
そして──抗えない身体が感じてしまった、あの瞬間の快楽。
遥は膝をつき、課長の胸元に顔を伏せて、肩を震わせて泣いた。
唇が、嗚咽と共に濡れて震える。
だが、課長の肉棒はまだ抜かれておらず、遥の奥でゆっくりと鼓動していた。
(いや……終わらない……私、壊されていく……)
白濁を孕んだまま、遥は小さく腰を揺らしながら、ベッドの上で震えていた。


コメント