【時間停止・催眠・操り】禁断のやりほうだい:END(残された部屋─遥の絶望)

時間停止・静止

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【時間停止・催眠・操り】禁断のやりほうだい:END(残された部屋─遥の絶望)

ガチャリ。

玄関のドアが、無機質な金属音を立てて静かに閉まった。鍵が回る音も、足音もない。ただ、『ひろしが去った』という絶対的な事実だけが、冷え切ったワンルームマンションの空気の中に重く沈殿していく。先ほどまでの、肉と肉がぶつかり合う凄惨な水音も、絶叫にも似た自分の狂おしい喘ぎ声も、ベッドがきしむ暴力的な音も、すべてが嘘だったかのように静まり返っていた。

遥は、ひどく乱れた状態に汚されたベッドの端に座り込んだまま、指先ひとつ動かすことができずにいた。全身にべっとりとへばりついた汗と体液の不快感。そして何より、彼女の股間から太ももを伝って、シーツへととめどなく滴り落ち続ける大量の白濁。それが、数時間前まで確かに自分だけの安全な場所だったはずのこの部屋を、完全に異質な空間へと変貌させていた。部屋の中には、男女が激しく交尾したあとの、鼻をつくような濃厚な体臭と精液の匂いが充満している。それは、遥という一人の女性の尊厳が完全に破壊された証拠そのものだった。

ドアの方を虚ろな瞳で見つめる。そこには、もう誰もいない。

胸の奥が、すうっと冷たい空洞になっていくような錯覚を覚えた。激しいレイプと凌辱の恐怖から解放されたはずなのに、泣こうとしても、涙が一滴も出ない。叫ぼうとしても、ディープキスで塞がれ続けた喉が干からびたように声が出ない。ただ、身体の最も深い部分――男の熱い種を二度も直接注ぎ込まれ、ズキズキと熱を持って疼き続ける子宮だけが、「お前は完全に犯され、種付けされたのだ」という絶望的な現実を無言で突きつけてくる。下腹部の奥からじんわりと広がる鈍い違和感が、その事実を永遠に忘れさせてはくれない。

力なく床に視線を落とすと、そこには、自分の意志とは無関係に自らの手で脱がされたブラウスや下着が、無惨な抜け殻のように散乱していた。震える手でそれを拾い上げようとして、ふと指が空中で止まる。

そんな破滅的な考えが浮かんだ瞬間、遥は自分自身の精神がどうしようもなく壊れてしまっていることに気づき、ぞっと身震いした。両腕で自分自身の裸の身体を強く抱きしめ、ベッドの上にうずくまる。天井の小さな染みを見つめながら、頭の中では同じ問いが、壊れたレコードのように何度も何度も繰り返されていた。

答えは、どこにもない。

昼間、コンビニのレジ前で突如として意識が飛んだ空白の時間。そして夜、突然部屋に現れたひろしに対して、なぜか自分の肉体が絶対的な服従を示してしまったあの異常な現象。自分の意思で脱いだのか、操られていたのか。抵抗しようとしたのか、それとも無意識のうちにあの暴力的な刺激を受け入れてしまっていたのか。考えれば考えるほど、記憶と感覚の境界線が溶けていく。頭の中の「被害者であるはずの私」と、刺激に翻弄されて痙攣し、中出しを歓喜して受け入れていた「卑猥な女性としての私」が、全く別人のように感じられてしまうのだ。自分自身の肉体が裏切ったという事実が、レイプされたという事実以上に遥を深く絶望させていた。

『自分の行動は、すべて自分の意思によるものだった』という、人間として当たり前の確信が、音もなく足元から崩れ去っていく。それは、肉体を犯されること以上に恐ろしい、自己の存在そのものの完全な崩壊だった。

いつものコンビニの制服。見慣れたレジ前の風景。何も知らない顔で並ぶ常連客。同僚の屈託のない声。そのすべてが、急に遠い異世界の出来事のように感じられた。もう、同じ場所には戻れない。万が一戻ったとしても、そこに立つのは『平凡な日常を生きる遥』ではなく、『得体の知れない力で完全に条件付けされ、子宮の奥まで男の種で満たされた傷つけられた自分』なのだ。きっと、誰の目を見ても、「こいつは種付けされた女性だ」と笑われているような気がしてしまうに違いない。

ベッドの脇に放り出されたスマートフォンが、無機質な黒い画面のまま沈黙している。誰かに連絡する、警察に助けを求める――そんな選択肢が頭をよぎった。でも、すぐに諦めの感情がそれをかき消した。

近くで聞こえる足音に、彼女の身体は反射的に強張った。受け入れたから動けないのではない。危険から身を守ろうとする反応が、声と動きを奪っていた。閉じようとする脚と小さく振る首だけが、拒絶を示し続けた。

乱れた呼吸を整えようとしても、胸の奥で速い鼓動が続いた。彼女は状況を受け入れたのではなく、恐怖の中で次に身を守れる瞬間を探していた。視線をそらし、身体をわずかに引く動きにも、拒む意思が残っていた。

身体に残る痛みが、起きたことを否応なく思い出させた。彼女は唇を固く結び、これ以上相手の望む反応を見せまいと耐えた。逃げ道と助けを呼べる場所を確かめる意識だけは、必死に手放さなかった。

力を入れ続けた手足には鈍い痛みが残り、呼吸のたびに疲労が重くのしかかった。それでも彼女は意識を保とうと、床やシーツに触れる感触を一つずつ確かめた。恐怖に飲まれないための、かすかな抵抗だった。

脳裏にフラッシュバックするのは、ひろしのスマートフォンで撮影された自分の姿。四つん這いになり、自らの手でお尻の肉を開いて卑猥な穴を晒しながら、「後ろから犯してください」と懇願する、あの決定的な動画。もし警察に行けば、あの動画がばら撒かれるかもしれない。いや、それ以前に、あんな淫らな姿で男の言いなりになっていた自分を、誰が被害者だと認めてくれるだろうか。

喉の奥が、きゅっと痛みを伴って縮み上がる。世界は何事もなかったように、冷酷なまでに規則正しく動き続けているのに、自分だけが、絶対に逃れられない時間と因果の檻の中に取り残されてしまった。

窓の外では、夜の街が普通に息をしている。遠くに見えるコンビニの看板の明かり。帰宅を急ぐサラリーマンの足音。夜空を切り裂くように遠くで響く電車の音。それら全部が、「日常は当たり前のように続いている」と、残酷なまでに告げている。

でも、遥の中では、何かが決定的に、そして修復不可能なまでに壊れていた。

それだけは、はっきりと分かる。ひろしは嵐のように現れ、遥のすべてを徹底的に蹂躙し、そして理由も説明もなく去っていった。何も持たず、何も残さずに。

いや、違う。残されたものがある。

一度完全に壊され、男の形と絶対服従の刺激を強制的に記憶させられた、この卑しい肉体。そして、最も妊娠しやすい危険日に、子宮の最深部に二度もたっぷりと注ぎ込まれた大量の熱い精液。今まさに、排卵日を迎えた自分の細胞が、注がれたばかりの精子と結びつこうとしているかもしれないという、途方もない恐怖。

誰にも触れられない孤独な絶望の中で、その冷酷な事実だけが、遥の体内で不気味な脈を打っている。自分の意思とは無関係に、身体の中で新しい何かが始まってしまうかもしれないという生命の神秘が、今はただひたすらに悍ましかった。自分の肉体が、自分以外の何かに完全に乗っ取られていくような、おぞましい感覚。

遥は、シーツの汚れを避けるようにして、ベッドの端でゆっくりと小さく丸くなる。毛布を頭まですっぽりと引き寄せ、胎児のように身を縮めた。暗闇の中で、自分自身の浅い呼吸の音と、股間からこぼれ落ちる精液のわずかな感触だけが、やけに生々しく感じられた。

そんな破滅的な願いが、あまりにも自然に心の底から浮かび上がってきたことが、何よりも恐ろしかった。

けれど、夜は必ず明ける。彼女が望もうと、望むまいと。新しい命が芽生えてしまうかもしれないという圧倒的な恐怖と、男の支配から逃れられないという絶望を抱えたまま、遥はただ終わってしまった夜の底で、ひとり冷たい暗闇に取り残されていた。

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