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【名器】声を出したら次の道具、モニター試験で初めて中でイかされる遥:vol.6(二人目の計測者)
もう一人、呼んでもいいです。遥の声は小さかったが、真壁ははっきりと聞き取ったようだった。少しの間、遥の顔を見つめてから、壁の内線電話を取った。佐伯、検査室まで来てくれ。それだけ言って、受話器を置いた。
待っているあいだ、真壁は新しい同意書を用意した。複数の測定者による同時測定。遥はその文字を読みながら、自分が何を頼んだのかを、改めて思い知った。知らない男が、もう一人、この部屋に来る。そして、この格好の自分を見る。
遥はガウンの前を合わせようとして、やめた。どうせ、すぐにまた開かれる。それよりも、来る男がどんな顔で自分を見るのかを考えると、胸の奥がざわざわと落ち着かなかった。嫌悪なのか、期待なのか、自分でも区別がつかなかった。
「……どんな人、なんですか」
二十八の後輩で、口の中の感覚を測る製品を担当している、と真壁は言った。仕事は丁寧だ。嫌なら、今からでも断れる。遥は首を振り、ペンを取った。名前を書き終えたとき、ドアが二度、軽く叩かれた。
入ってきたのは、真壁より少し背の低い、短い髪の男だった。白衣を着て、手には小さなケースを持っている。佐伯は検査台の上の遥を見て、一瞬だけ動きを止めた。ガウンをはだけ、脚を開いたまま、濡れて光る脚の間を照明にさらしている女。佐伯の喉が、ごくりと動くのが見えた。
真壁が手短に説明した。測定不能の数値、名器、そして、被験者の同意。佐伯はモニターに残った記録を見て、小さく息を吐いた。それから、遥に向かって頭を下げた。佐伯です、よろしくお願いします。その声は、真壁よりも少しだけ柔らかかった。
「……よろしく、お願いします」
こんな格好で挨拶をしていることが、遥にはおかしくて、恥ずかしくて、たまらなかった。佐伯はケースを開け、中から細長い道具を取り出した。舌のような形をしたシリコンの棒で、根元にセンサーの輪がついていた。口の中の動きを測るものです、と佐伯は言った。
口と中を、同時に測る、と真壁が言った。佐伯が口を、自分が中を。どちらの数値が、どちらに影響するかを見たい。真壁は凹凸のある太い道具を手に取り、遥の入口に当てた。佐伯は遥の頭のほうに回り、シリコンの棒を、遥の唇の前に差し出した。
遥は、その棒を見つめた。それから、ゆっくりと唇を開いた。棒の先端が、唇を割って入ってくる。舌の上に、柔らかいシリコンが載った。同時に、脚の間では、太い道具が入口を押し広げ始めた。上と下から、同時に入ってくる。遥の身体が、台の上でびくりと震えた。
「ん……っ、ふ……」
口が塞がれていて、声は鼻から抜けた。佐伯の棒が、舌の上をゆっくりと奥へ進む。真壁の道具が、中をゆっくりと奥へ進む。二つの動きが、まるで示し合わせたように、同じ速さだった。遥は、自分の身体が上下から貫かれていくのを感じた。
佐伯が、棒の根元のセンサーを見ながら言った。舌が、巻きついてきます。吸う力が強い。真壁が画面を見て、答えた。中も同じだ。入口から奥へ、順番に締まる。二人は、遥の身体の上で、遥の身体のことを話していた。遥は、それを聞きながら、どちらの棒も離せなかった。
真壁が道具を動かし始めた。奥まで沈めて、引く。佐伯もそれに合わせて、棒を動かした。舌の奥まで押し込んで、引く。下を突かれるたびに、口の中の棒を強く吸ってしまう。口の中の棒を吸うたびに、中が道具を締めつける。上と下が、一つに繋がっていた。
遥は、自分の舌がどう動いているのかを、佐伯の言葉で知った。巻きつけている。吸っている。自分ではそんなつもりはなかった。けれど、言われてみると、確かに舌はシリコンの棒にまとわりつき、離そうとしなかった。口までが、名器のように動いているのだった。
「んっ……ん、んんっ……」
連動している、と佐伯が驚いたように言った。中を突かれた瞬間に、吸う力が跳ね上がる。真壁は頷き、道具の角度を変えて、奥のあの場所を押し上げた。遥の喉が鳴り、口の中の棒を、根元まで咥えこんだ。佐伯が小さく息を呑んだ。
遥は目を開けて、佐伯の顔を見上げた。佐伯は棒の根元を握ったまま、遥の口元を見下ろしていた。その目には、さっきまでの丁寧さとは違うものが浮かんでいた。白衣の前が、はっきりと盛り上がっていた。遥はそれを見て、口の中の棒を、もう一度強く吸った。
真壁の道具が、速くなった。奥を突かれるたびに、遥の身体が台の上で揺れる。佐伯の棒も、それに合わせて深く出入りした。上も下も、同時に、休みなく。遥の頭の中が、少しずつ白く溶けていった。どこが感じているのか、もう分からなかった。
波が来た。口を塞がれたまま、遥はイった。声は棒に吸い込まれ、くぐもった呻きになって漏れた。中が道具を締めつけ、口が棒を締めつけた。二人の男が、同時に画面を見た。上限です、と佐伯が言った。こっちもだ、と真壁が言った。
棒と道具が、同時に抜かれた。遥はむせながら、空気を貪るように吸った。口の端から、唾液が一筋こぼれた。脚の間からは、溢れたものが台の紙に落ちていた。遥は上と下から同時に空っぽにされて、どこにも力が入らなかった。
真壁と佐伯は、黙って顔を見合わせた。二人とも、もう測定者の顔ではなかった。真壁が、遥の顔を見下ろして聞いた。道具での比較は、ここまでだ。この先は、道具ではなく、二人の身体で測ることになる。続けるか。
遥は、二人の顔を交互に見た。どちらの白衣の前も、張り詰めていた。この二人が、自分の身体を見て、こうなっている。頬が焼けるように熱かった。それなのに、脚の間はまた、じわりと濡れ始めていた。
「……二人で、測ってください」
言ってしまってから、遥は唇を噛んだ。佐伯が、息を呑む音が聞こえた。真壁は何も言わずに、新しい同意書を机から取り出した。今日、何枚目の紙だろう。遥は数えるのをやめて、差し出されたペンを握った。
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